アクアリウムの設備

タツノオトシゴ用の特注水槽

タツノオトシゴは、求愛行動で上下に泳ぐので水槽の高さは、60cm以上で飼育することが望ましい。実際に設置して掃除で手を突っ込むことを考えると、60cmは深くて大変だと思い、思案の挙句50cmに妥協して水槽特注しました。

■水槽が深いと、水圧が高く転覆病の予防になる?

これまでタツノオトシゴを27cmの高さの水槽で飼育していました。飼育するだけなら特に問題ないかもしれません。しかしペアを飼育して3か月になりますが、一行に産卵の兆しがないので思い切って水槽の高さを高くすることにしました。
実際に飼育してみると、これまでオスのタツノオトシゴは頻繁に転覆病になっていたのでボールペンでエア抜きをしていましたが、50cmの高さの水槽にすると転覆病にならなくなりました。水圧でエアーが押し出されるので改善したのでしょうか? 尚、水位は実質45cm程になります。

高さ50cmのタツノオトシゴ用の特注水槽(右側)。左側は、サンゴ用水槽

バックスクリーンを黒色にするとタツノオトシゴが浮き出た感じに見え、いい感じになりました。特注の水槽は12,000円程度でした。尚、50cm以上の深い水槽にすると、水槽に手を突っ込んで掃除することが難しくなりますので、注意してください。タツノオトシゴ用の縦長のオーバーフロー水槽を設置するときは、水流を考えて設置することが重要です。

下の水槽(左)は、水の入口と出口が上部に設置されています。この場合に水流が弱いと水槽の下の部分に淀みができて、酸素濃度が低くなったり細菌が増殖したりします。対応方法としては、ポンプのパイプを長くして、水槽の下の部分にながれこむようにします。

タツノオトシゴは、しっぽを海藻やライブロックに巻き付けて水槽の下の方で暮らしています。水流を嫌うことから水流がないようにしているので、淀みができ易くなっています。

タツノオトシゴがエサをあまり食べない時は、酸素が十分に届いていないかもしれません。淀みができていないか水流を調べてみます。