アクアリウムの設備

海水魚やサンゴの飼育を始める前に!(費用の確認)

ストレスの多いサラリーマンは、自宅で癒されるペットやアクアリウムに興味を持っている方が多いのではないでしょうか。確かに水槽を眺めて安らぎを感じる人も多いと思います。でも自宅で、海水の熱帯魚やサンゴを飼育しようと思うと、先ず考えるのがアクアリウムの費用です。次に、世話の手間がどれくらいなのか? 他にも問題がないのか? などを思ってなかなか踏み切れないのではないでしょうか。

正直、いきなり海水魚やサンゴの飼育を始めるのは、大変かもしれません。できれば最初は淡水魚や、シュリンプの飼育をされてから、海水を始められる方が失敗がないように思えます。実際に海水魚やサンゴの飼育で感じる主な問題点は、次の3つです。

海水魚やサンゴ飼育の問題点
 ① お金がかかる、② 音がうるさい、③ 手間がかかる

海水魚やサンゴ飼育の費用は、飼育する生体や水槽の大きさなどで差が大きく一概に言えませんが、多いのは3~20万円の範囲ではないでしょうか。

■最初に必要なもの
 ・水槽(数千円~数万円)
 ・外部フィルター(ろ材含む)、オーバーフロー濾過槽(数千円~数万円)
 ・照明(数千円~数万円)
 ・水流ポンプ(1万円前後)
 ・生体(数千円~数万円)
 ・ライブロック、サンゴ砂(1万円弱)
 ・ホース、塩分濃度計(比重計)、などの雑費(約2万円)

■ できれば是非欲しいもの
 ・プロテインスキマー(数万円)
 ・クーラー(数万円)

■ できれば欲しいもの
 ・UV殺菌灯(1万円強)

■ 維持に必要なもの
 ・電気代、エサ代、海水代(1,000~3,000円/月)
 ★ 生体の購入費用(5,000~10,000円/月)

自宅の水槽の構成図

自宅の写真(タツノオトシゴの水槽とサンゴの水槽)の構成と生体を今、全部購入した場合は、約20万円になります。月々の維持費は、1,500円+生体の購入費用です。更に、これまでに停電や、ヒーターが切れたことに気付かなかったことで、生体の7~8割が★になったことがあります。

海水魚やサンゴの飼育を続けるためには、生体を長く生かすことです。そのためには最初から設備はいいものを使うことが、後々のコストに大きく影響します。特に、水質を維持するためにプロテインスキマーと塩分ノード計は良いもが必要です。

自宅では、金魚からシュリンプ、海水魚、サンゴ、タツノオトシゴに飼育する生体を替えて来たので、数千円からアクアリウムを始めました。一般のサラリーマンが、最初から海水魚を飼育するとハードルが高いかもしれません。海水魚を始める場合は、小さな水槽から始めて、飼育が簡単なソフトコーラルと丈夫な海水魚数匹に限定するのがいいのではないでしょうか。

費用の次の問題点は音です。寝室に水槽を置くのは工夫が必要です。最も音が大きいのがクーラーです。冷蔵庫の音がします。尚、フィルターや照明(ファン付き)の音なら何とか我慢ができる範囲です。自宅では、クーラーやフィルターをベランダに出して音の問題を解決しました。

最後の問題、飼育の手間です。最初は、海水を作るときに比重(塩分濃度)をいちいち測定していたので、大変でした。今は、カップ1杯に10Lバケツで塩分濃度が最適になるようにしてます。そして、何らかのミスで水漏れをすると床が水浸しになると大変です。このことも濾過槽やクーラーをベランダに出したことで解決しました。

 まとめ
海水魚やサンゴの飼育は意外と大変です。はじめは慎重にして、3~4万円の予算で小さい水槽(30cmキューブ)で割り切って飼育する。次に費用と手間をかけて納得のアクアリウムにするのがいいのではないでしょうか。中途半端に始めると生体を★にしてしまい、続かないような気がします。自宅では30cm水槽から始めました。生体を長生きさせることが、アクアリウム継続の重要なポイントです。